映画「セブンティーン・アゲイン」 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画「セブンティーン・アゲイン」

原題:17 again
夫婦喧嘩の仲直りができました、というには随分と大袈裟な仕掛け、とも言えなくもなさそうだけど、久し振りにいい映画でジワジワ来たかもしれないです・・・

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思い出すのは「もしも昨日が選べたら」なんだけど、現実にはなんともならない時間というものをなんとかしちゃうのと家族愛の大切さを教えている点で同じかな・・・高校生のマイク・オドネル(ザック・エフロン)、プロの選手になれるかどうかの大事なバスケット・ボールの試合、その試合の最中にスカーレット(アリソン・ミラー)を追いかけて人生を棒に振るなんて、彼女は大事な試合だから後で話そうと言っていたのに、とても有り得ない信じられない無謀な行動でしょう・・・そして20年後、マイク・オドネル(マシュー・ペリー)とスカーレット(レスリー・マン)は、娘マギー(ミシェル・トラクテンバーグ)と息子アレックス(スターリング・ナイト)にも恵まれ幸せな家庭を築いていた、のならそれでめでたしめでたしなのだけど、そのマイクの境遇と言えば、会社での昇進は叶わず、妻に見放され子供達には無視され、20年前にすべてを投げうって手に入れたはずの愛すべき家庭が家族崩壊の危機を迎えていた、だけどそこに、手を差し伸べるのが「ブルース・オールマイティ」でも登場したような神様、というわけで蘇る人生の分岐点、17歳よもう一度・・・
物語的に、再びあのシーンがやってきた時、一体彼はどうするのだろうと、期待と不安が入り混じったような気分にさせられるけど、結局は人生をやり直す道を選ぶんじゃないかと・・・でも違ったんだよね、そこが感動的なんだよねぇ、子供達の非行を戒め、勇気を与え、妻の愛をしっかり取り戻した。ちょっと下品ながらもネッド(トーマス・レノン)には笑えるし、誰でも妄想しちゃうようなことが現実的に描かれていて、面白くて感動的な映画です。

セブンティーン・アゲイン