映画「バーン・アフター・リーディング」 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画「バーン・アフター・リーディング」

原題:Burn After Reading
直訳なら読書の後に火傷を負う、それもただの火傷じゃなくて、そして誰もいなくなったというぐらいの大火傷、コメディだけどさすがにコーエン兄弟かな・・・

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バージニア州とワシントンDCを隔てるポトマック川のほとり、なにやらCIA本部みたいな建物に上空から接近、その建物の中の廊下を歩く重い足取りはオズボーン・コックス(ジョン・マルコヴィッチ)その人、上司に呼び出されて告げられた言葉は左遷、怒りに震える彼は拒否してその場を飛び出してしまう、そして妻ケイティ(ティルダ・スウィントン)に馬鹿にされながらもCIA内部暴露の自伝本執筆に取り掛かるのだけど、それが大騒動の種になるとはね・・・
とにかく登場人物がみんな面白い、フィットネスセンター従業員のチャド(ブラッド・ピット)に同僚のリンダ(フランシス・マクドーマンド)と支配人のテッド(リチャード・ジェンキンズ)、そして怪しいサイトでの女あさりが趣味みたいな財務省連邦保安官ハリー・ファラー(ジョージ・クルーニー)、どうにも関係なさそうな人々まで巻き込みながら、前半は緊張感もたっぷりに展開する・・・後半になるとチョットやりすぎでもういいよってカンジがしないでもないけど、リンダに恋するテッドの役回りなど、登場人物の個性も際立ってていい、それにしても、ここまでみんな殺してしまわなくてもいいのに、まぁ、なんといってもリンダの全身整形費用が捻出できたということだから、ハッピーエンドで良かったとしましょうか・・・!?

バーン・アフター・リーディング