映画「フローズン・タイム」 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画「フローズン・タイム」

原題:Cashback
いわば男のひとつの夢の世界、透明人間かフローズンタイム、でもその条件が涙で枕を濡らすことなら、それはとても辛いことで、もうそれは遠慮願いたい・・・

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大抵の人に一度や二度の経験はあるだろう、その理由はともあれ失恋はその後の人生を狂わしてしまうほどの大事件なのかもしれない、"欲求の合理化"が求められるところだけど、それは誰にとっても難題に違いない。
スージー(ミシェル・ライアン)の声は聞こえないけど見苦しくヒステリックになにか喚いてる、それはベン(ショーン・ビガースタッフ)が突然の別れを告げたため、芸術家を目指す美大生の驕りなのか、自分から別れを告げながら後悔に苛まれ、悶々と眠れない夜がやってくる。悶々と眠れない夜は続き、人より8時間増えてしまった時間をお金に換えるべくスーパーの夜間スタッフとして働き、出会ったのがシャロン(エミリア・フォックス)、なかなか元彼女への思いを断ち切れない彼だったけど、徐々に2人の距離は縮まり愛し合う仲となる。
この映画の見所は自分以外の時間が止まってしまった時に一体何をするかなんだけど、期待を裏切らなかったね、ただ彼が凡人と違ったところはやはり芸術魂というわけで、それが自らの身を助けて努力と忍耐のハッピーエンドを迎えることになるんだから素晴らしい、登場するキャラクターもみんな面白くて、下品になりすぎることもない、自分自身の失恋を思い出すと苦々しく後悔もあって、もう一度やり直したい思いになるけど・・・なかなかいい映画です。
(wowow)  Cashback (2006)