映画「リリィ、はちみつ色の秘密」 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画「リリィ、はちみつ色の秘密」

原題:The Secret Life of Bees
アメリカで1964年といえば7月2日の公民権法制定、ジョン・F・ケネディ亡き後ジョンソン政権下で成立、キング牧師も登場する時代背景に~様々な愛の形~

茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~-secret_life_of_bees 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~-secret_life_of_bees_ver2

原作は全米で500万部以上、映画は全米3位スタートながらクチコミで広がり全米ヒットチャートトップテンの6週連続を達成したという・・・
あの日の記憶、4歳の脳裏に刻み付けられた忌まわしい出来事、母親に向けた銃が暴発したあの日の記憶が、14歳の夏を迎えた少女リリィ(ダコタ・ファニング)の心を今なお苦しめる、粗暴な父親レイ(ポール・ベタニー)からも逃げるようにして、今は亡き母親の愛と面影を求めメイドのロザリン(ジェニファー・ハドソン)とともに家を出る。旅の途中で見つけた黒い聖母像のラベルのはちみつが導くままに着いたところは養蜂場、オーガスト(クイーン・ラティファ)、ジューン(アリシア・キーズ)、メイ(ソフィー・オコネド)の三姉妹と出会い、彼女達の、大地のように包み込む愛、頑固にひねくれた愛、優しすぎて傷つきやすい愛、様々な愛に触れ、そして母の愛を知る・・・
一番思ったのは映画のテーマや背景よりも、ダコタ・ファニングの成長振りですね、蜂蜜の瓶を壁に何度も投げつけるのにはモッタイナ~イって思うけど、14歳の彼女にはもう金切り声のイメージはすっかりなくて、少女でありながらも十分オトナの女性の風格さえ漂わせている気がする。内容的に気になったのは、嫌われ者になってしまった父親の愛・・・最後に思い切り良く、せいせいするよと言い放った父親の娘に対する愛情が切なく哀しくて、う~んって唸ってしまいそうになる。

リリィ、はちみつ色の秘密