映画「この道は母へとつづく」 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画「この道は母へとつづく」

原題:Italianetz
代償は愛かお金、友情または同情・・・母をたずねて三千里とまではいかないまでも、幾多の困難を乗り越え人々に助けられ列車とバスを乗り継ぐ旅に出る~

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孤児院で暮らす6才の少年ワーニャ(Kolya Spiridonov)、ロシア辺境の孤児院なのに幸運にも裕福なイタリア人夫婦に気に入られ、養子として迎えられることが決まる。孤児院のみんなにイタリアンと呼ばれ羨ましがられるけど、どうしても心に引っ掛かるものがある。それは同じように養子に行った友達の実の母親が後から孤児院に現れて、嘆き悲しみ列車に身を投げた事件があったこと・・・養子に行ったらもう二度と母親には会えないかも知れない、いてもたってもいられないワーニャ、だけど冷静にも彼はまず文字を覚え、そして孤児院の書類を盗み見て自分の生い立ちを調べ、ルーツを辿るために最初にいた孤児院を訪ねる。
一緒に母を捜そうと協力してくれた年長の少女イルカ(Olga Shuvalova)は列車に乗る直前で捕まってしまい、一人きりでの孤児院逃亡者となったワーニャは、イジメやかつあげにあいながらも、知恵を働かせて追っ手を逃れ、遂に目的地へとたどり着くわけなんだけど・・・実話をもとにしたというこの映画、"母をたずねて三千里"同様に母への思慕と人々の親切や優しさ、そして少年の勇気と機知に富んだ物語になってるよね、まぁ行動がやけに長期計画的だったり、瓶を割って自分の手首を傷つけたりと、ちょっと子供らしくないところもあるし、最後のシ-ンは少年の表情だけで母親の姿を観客に見せないやり方に、ちょっぴり不満が募ったけど、実際に6歳の少年がこんな切ない旅に出るなんて思うと、それだけでもう十分感動的です。
(wowow)  この道は母へとつづく