映画「男たちの大和 YAMATO」 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画「男たちの大和 YAMATO」

尾道で戦艦大和の映画用セットを原寸大(艦首から190mまで)で作成しているというニュースは随分前から流れていたので興味があった。
男たちの大和 yamato-movie poster

物語は戦後60年、ちょうど大和が沈んだその海のその日に真貴子(鈴木京香)が亡き父の散骨のために船を探すシーンから始まる。そこに声をかけた漁師の神尾(仲代達矢)もまた最初で最後の水上艦特攻となる戦艦大和の生き残りだった。・・・時を遡り真珠湾攻撃、ミッドウエー海戦・・・最後に残された大艦巨砲の戦艦大和もまた死地を求めて壮絶なる最後を遂げる。
この映画、タイタニックの沈没シーンやら他の戦争映画で何度も観てる同じようなシーンも多く、史実も分かっているつもりだが、なぜだか理由も分からず泣けてくるような不思議な映画だ。中村獅童蒼井優なども飾らず迫真の演技をみせるが、これといって取り立てていうほどの印象も残らないが、・・・窮地に追い込まれた日本の行き場のない、やるせない時代背景のなかで死に逝く人々と生きる人々の人間ドラマが、日本人の根底に眠る切なさが、感動を誘うのかもしれない・・・。
公式サイト:男たちの大和 YAMATO